東海地方アニメデータ集

その9 東海テレビにおけるフジ日曜9時枠の歴史

 フジテレビの日曜9時と言えば、古くは東映不思議コメディシリーズを放映していた枠ですが、1993年11月より東映アニメーション制作によるテレビアニメ枠となり、現在に至っています。
 フジテレビ系列の日曜9時台はローカルセールス枠であるため、東海テレビのこの時間帯は主に「世界名作劇場」の再放送を長年にわたって行っており、不思議コメディ時代よりキー局・フジテレビの番組は遅れ放送の状態が続いていました。
 その状況はアニメ枠になってからも引き継がれていましたが、2007年4月1日開始の「ゲゲゲの鬼太郎 [第5作]」で、アニメ枠としては14年目でようやく同時ネット化が実現しました。このコーナーは、アニメ作品が遅れネットだった14年間について、東海テレビにおける放映状況をまとめたものです。

 不思議コメディ時代は、東海テレビでは金曜日の朝7時台と夕方16時台を行ったり来たりしていましたが、1993年には既に朝のアニメ再放送枠が消滅していたため、アニメ作品は「デジモンテイマーズ」「デジモンフロンティア」の2作を除いて、基本的に平日16時台で放映されていました。よって、フジ日曜9時枠の東海テレビでの歴史は、平日夕方再放送枠の歴史でもあると言えましょう。
 なお、東海テレビの平日夕方枠は、ドラマ再放送の拡大や祝日の特番等による休止がかなり多く、その度に振り替え放送が行われていますが、本項では一部を除き、振り替え放送については特に記載していません。

蒼き伝説 シュート!

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
→金曜日 16:30-17:00
放映期間1993.11.7-1994.12.251993.11.19-1995.3.3
放映話数1-58話
備考
 フジテレビ日曜9時枠でのテレビアニメ第1弾。
 東海テレビでは当初12日遅れで開始したが、特番による放映休止の振り替え放送を行わない事が多かった(全く無かったわけではない)ため、最終的には2ヶ月遅れとなった。
 1994年10月より放映枠が30分繰り下がったが、これは16時よりローカル番組が入ったため。
空想科学世界 ガリバーボーイ

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:30-17:00
→土曜日 8:00-8:30
→金曜日 16:00-16:30
放映期間1995.1.8-1995.12.241995.3.17-1996.2.23
放映話数1-50話1-42,50話
備考
 「蒼き伝説 シュート!」と同じ金曜日 16:30-17:00枠で開始したが、1995年4月8日放映の第3話より土曜日 8:00-8:30枠に移動したため、以降は放映休止がほぼ無くなった。しかし、同年10月改編で再び金曜16時台に戻り、その後は放映休止が多くなった。
 前番組と同様に休止時の振り替えは無い事が多かったので、フジテレビからの遅れが更に拡大した。このため、ストーリー上第3部に当たる第43-50話は最終話の第50話を除いて未放映となった。
 また、本作では次回予告がカットされて、東海テレビ独自のEDフリップで次回のサブタイトルのみが告知された。
 なお、中日新聞テレビ欄によると、1995年10月以降は東海テレビ平日16時台のアニメ(当時、本作以外は全て再放送)が「特選アニメ劇場」枠扱いとなっている。
ゲゲゲの 鬼太郎 [第4作]

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
→火曜日 19:00-19:30
放映期間1996.1.7-1998.3.291996.3.1-1998.6.2
放映話数1-114話1-100,102-114話
備考
 本作より、特番等による休止時の振り替え放映が原則として必ず行われるようになり、また第101話が未放映となったため、放映開始当初の8週遅れが1998年3月末には5週遅れまで縮まった。さらに、1998年4月からはローカルセールス枠の火曜19時に移動して、空いた金曜16時枠では後番組の「ひみつの アッコちゃん [第3作]」を開始したため「アッコちゃん」以降は5日遅れとなった。
 火曜19時枠ではスポンサーが東海ローカルの一社提供となり、番組中にスポットCMも流れるようになった。後番組は「ゲゲゲの鬼太郎 [第3作]」再放送(フジテレビと同時ネット、初回のみ東海テレビ独自で第1話を放映)だったため、最終回終了後に「来週のこの時間も ゲゲゲの鬼太郎 をお送りします お楽しみに」と告知が出た。
 前述の第101話は年末特番(7時30分〜9時30分の2時間枠)内での放映であり、東海テレビでは9時までのネットだったため未放映となった。そのため、第100話ED後の次回予告はカットされた。
ひみつの アッコちゃん [第3作]

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
放映期間1998.4.5-1999.2.281998.4.10-1999.3.5
放映話数1-44話
備考
 「ゲゲゲの鬼太郎 [第4作]」の枠移動により、本作以降はフジテレビからの遅れが原則として一週間以内となった。
デジモン アドベンチャー

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
→木曜日 16:22-16:52
放映期間1999.3.7-2000.3.261999.3.12-2000.3.30
放映話数1-54話
備考
 1999年10月以降は木曜日に枠移動して、15時55分からの「∀ GUNDAM」と合わせて新作2本立て放映となった。ただし、改編期の狭間にあたる1999年9月30日は木曜日 16:27-16:57枠、翌週の10月6日は木曜日 16:00-16:30枠で放映された。
 また、2000年1月よりOP冒頭に「特選アニメ劇場」の枠タイトルがテロップ表示されるようになった。
デジモン アドベンチャー 02

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30日曜日 9:30-10:00
放映期間2000.4.2-2001.3.252000.4.9-2001.4.1
放映話数1-50話
備考
 はじめて、東海テレビでも日曜9時台で放映された。ただし、同時ネットではなく一週遅れ。
 東海テレビ日曜9時台のアニメ再放送枠で長らくスポンサーに付いていたアンディコは、本作ではスポット扱いで番組開始直前の時間帯に30秒のCMを流した。
デジモンテイマーズ

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30日曜日 9:30-10:00
放映期間2001.4.1-2002.3.312001.4.8-2002.4.7
放映話数1-51話
デジモンフロンティア

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
放映期間2002.4.7-2003.3.302002.4.12-2003.4.4
放映話数1-50話
備考
 東海テレビ日曜9時台は1時間全てがローカル番組で占められることになったため、本作より2年ぶりに平日16時枠の放映に戻った。
金色の ガッシュベル!!

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
放映期間2003.4.6-2006.3.262003.4.11-2006.3.31
放映話数1-150話
デジモンセイバーズ

フジテレビ東海テレビ
放映枠日曜日 9:00-9:30金曜日 16:00-16:30
放映期間2006.4.2-2007.3.252006.4.7-2007.3.30
放映話数1-48話
備考
 本作が、東海テレビにおけるフジ日曜9時枠最後の遅れ放送作品となり、後番組の「ゲゲゲの鬼太郎 [第5作]」で同時ネットに移行した。
 2007年4月以降、金曜16時枠では「ONE PIECE」を放映している。