今や、毎年春の恒例となった映画「ドラえもん」。その映画の原作として、毎年秋から翌年の春頃に「コロコロコミック」に連載されていたのが「大長編ドラえもん」です。ここでは、単行本をはじめとする大長編ドラえもん関係の本について紹介します。
なお、てんとう虫コミックスアニメ版のフィルムコミックは原作大長編ではなくアニメ映画を元にした単行本なので、ここでは除外します。また、コロコロコミックデラックス「映画アニメドラえもん」など、映画のドラえもんを何らかの形で扱った本がいくつか発行されていますが、ここでは原作大長編を直接掲載した本以外は、除外しました。
「てんとう虫コミックス」(TC)、「藤子不二雄ランド」(FF)、「小学館コロコロ文庫」(文庫)の3種類の「大長編ドラえもん」単行本を、巻数順に並べた表にした。TCでは諸般の事情で巻数と発行順が一致していない。
| 巻数 | タイトル | 発行日 | ||
|---|---|---|---|---|
| TC | FF | 文庫 | ||
| 1 | のび太の恐竜 | 1983.12.25 | 1987.5.8 | 1995.3.20 |
| 2 | のび太の宇宙開拓史 | 1984.3.25 | 1987.8.14 | 1995.3.20 |
| 3 | のび太の大魔境 | 1985.9.25 | 1987.12.4 | 1995.3.20 |
| 4 | のび太の海底鬼岩城 | 1983.6.25 | 1988.4.8 | 1995.8.20 |
| 5 | のび太の魔界大冒険 | 1984.10.25 | 1988.7.8 | 1995.8.20 |
| 6 | のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) | 1985.11.25 | 1988.10.14 | 1995.8.20 |
| 7 | のび太と鉄人兵団 | 1987.2.25 | 1988.12.2 | 1996.3.20 |
| 8 | のび太と竜の騎士 | 1988.6.25 | 1989.3.17 | 1996.3.20 |
| 9 | のび太の日本誕生 | 1989.8.25 | 1990.4.3 | 1996.3.20 |
| 10 | のび太とアニマル惑星(プラネット) | 1990.11.25 | 1996.8.10 | |
| 11 | のび太のドラビアンナイト | 1991.8.25 | 1996.8.10 | |
| 12 | のび太と雲の王国 | 1994.7.25 | 1996.8.10 | |
| 13 | のび太とブリキの迷宮(ラビリンス) | 1993.8.25 | 1997.3.20 | |
| 14 | のび太と夢幻三剣士 | 1994.9.25 | 1997.3.20 | |
| 15 | のび太の創世日記 | 1995.9.25 | 1997.3.20 | |
| 16 | のび太と銀河超特急(エクスプレス) | 1996.9.25 | 1998.11.20 | |
| 17 | のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記 ※注1 | 1997.9.25 | 1998.11.20 | |
※注1:「ねじ巻き都市」は著者「藤子・F・不二雄」となっているが、藤子・F・不二雄先生のペンが入っているのは連載第1回の初出扉ページ(TCカバーイラストに使用)と最初のカラー3ページのみで、7〜79ページはF先生のネーム、80ページ以降はF先生の原案を元に藤子プロが作画した。
「大長編ドラえもん」は、単行本以外にもコロコロ連載終了直後(映画公開直前)に週刊誌サイズのB5判で総集編が発行されている。毎年映画公開とほぼ同時に発売されてきた。ここでは、それらについてまとめて、後に発行された単行本版との違いを比較してみた。ページ数は、扉と本編を合計して数えた。
| タイトル | 増刊頁数 | 単行本頁数 | 描き足し |
|---|---|---|---|
| のび太の恐竜 | 152 | 187 | 35 |
| のび太の宇宙開拓史 | 167 | 188 | 21 |
| のび太の大魔境 | 167 | 187 | 20 |
| のび太の海底鬼岩城 | 201 | TC:207 FF:209 ※注2 | TC:6 FF:8 ※注2 |
| のび太の魔界大冒険 ※注3 | 174 | 189 | 15 |
| のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) ※注3 | 173 | 187 | 14 |
| のび太と鉄人兵団 ※注3 | 185+3 ※注4 | 204 | 19(16) |
| のび太と竜の騎士 | 180 | 187 | 7 |
| のび太の日本誕生 | 175 | 188 | 13 |
| のび太とアニマル惑星(プラネット) | 176 | 187 | 11 |
| のび太のドラビアンナイト | 178 | 188 | 10 |
| のび太と雲の王国 | なし ※注5 | 187 | ─ |
| のび太とブリキの迷宮(ラビリンス) | 177 | 185 | 8 |
| のび太と夢幻三剣士 | 182 | 187 | 5 |
| のび太の創世日記 | 186 | 188 | 2 |
| のび太と銀河超特急(エクスプレス) | 177 | 180 | 3 |
| のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記 | 172 | 174 | 2 |
※注2:FFランド版「海底鬼岩城」は、TC版に加えて主題歌の歌詞を載せた見開き2ページを描き足し。
※注3:「魔界大冒険」「宇宙小戦争」「鉄人兵団」の3作は単独の総集編の形では発行されず、「別冊コロコロコミックスペシャル」内に掲載された。また「竜の騎士」は「プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!」とカップリングされた形で発行された。
※注4:「鉄人兵団」は「別冊コロコロコミックスペシャル」再録時に、初出版原稿に加えて新たに結末が3ページ描き足された(TC版204〜206ページに当たる)。
※注5:「雲の王国」は藤子・F・不二雄先生ご病気のため連載が4回で中断し、後半2回は絵物語となったため総集編は未発行。その後1994年に発行された「ドラえもんクラブ」1号に連載4回までの総集編が掲載され、同2号に残り2回分が描き下ろし完結編として発表された。
※注6:「のび太の恐竜」〜「海底鬼岩城」まではカラーコミックス、「日本誕生」以降は完全総集編として、統一された体裁で発行された。
※注7:1998年9月にてんとう虫コミックス大長編ドラえもんvol.18「のび太の南海大冒険」が藤子・F・不二雄プロ名義で発行され、その後も毎年続巻が刊行されているが、これは藤子・F・不二雄先生の作品とは言えず、同題映画の脚本を元に描かれたコミカライズ(漫画化)作品であり、vol.17までの「映画原作」作品とは明らかに性格が異なるので、本リストからは除外した。「コロコロコミック」の連載をまとめた総集編についても同様。
上記以外に、コロコロ臨時増刊などの形で単発で発行された大長編の総集編について補足しておく。
| 書名 | 発行日 | 解説 |
|---|---|---|
| コロコロコミック春休み増刊号 | 1984.4.24 | 「魔界大冒険」を一挙掲載。「海底鬼岩城」までの総集編が発行されたカラーコミックスがなくなったため、このような形での発行になったと思われる。 |
| 別冊コロコロコミックスペシャル 1号 | 1984.12.1 | カラーコミックスに続き、「大魔境」初出版を一挙掲載。本号発行時点で、まだてんコミで出ていなかったために再録されたと思われる。 |
| 別冊コロコロコミックスペシャル 3号 | 1985.4.1 | 「宇宙小戦争」を一挙掲載。コミックス収録前なので描き足しはない。この点は上の「魔界大冒険」も同じ。 |
| 別冊コロコロコミックスペシャル 9号 | 1986.4.1 | 「鉄人兵団」を一挙掲載。前2作と違い、単行本収録前にも関わらずラスト3ページが描き足された。 |
| ドラえもん映画大全集1000 | 1985.2.7 | ドラえもん連載15周年を記念して発行された。「のび太の恐竜」〜「魔界大冒険」の5作および「ぼく、桃太郎のなんなのさ」が一挙に再録されている。 |
| 映画原作ドラえもん大全集1 | 1992.7.25 | コロコロ創刊15周年を記念して2冊発行されたうちの第1巻。収録作品は上の「映画大全集1000」と同じ。 |
| 映画原作ドラえもん大全集2 | 1992.6.30 | 上の1に続く第2巻。「宇宙小戦争」〜「ドラビアンナイト」までの6作がこの一冊に入っている。 |
| カラー版 ドラえもん のび太の恐竜 | 2006.3.5 | 「ぴっかぴかコミックススペシャル」として刊行。カラーコミックスの復刻と言える内容だが、セリフ等は単行本に合わせて変更あり。 |
Part.3参考文献「Neo Utopia別冊129.3 特集ドラえもん」「ドラえもん完全作品リスト」(1998年12月、ネオ・ユートピア)