ドラちゃんのおへや

私の好きなドラ話

 ドラえもんの中で、何か一作品といわれたら、私はこの作品をあげたい。
 この話は、私が小学校の時にアニメで見て、不覚にも泣いてしまった話である。
 私はドラえもんの漫画を体系的に集めてはいないのだが、この話の巻は、あえて探 して買った。原作はアニメ程ではないけれど、それでもすばらしい。短いけどね。

 まず始めは、のび太が裏山でごみを拾うシーンから始まる。のび太は、本当に心の 優しい少年である。そんなのび太に感動したドラえもんは、「心の土」という道具を のび太に渡す。この道具は、砕いて播くことによって、そこの自然の精霊と心を通じ 合わせることができるという道具である。そしてのび太は山と友達になる。
 ところが、やがてのび太と周りの人間関係がおかしくなってくる。裏山へ行く回数 が増えて、ジャイアンやスネ夫と野球で遊ぶ事も無くなり、帰る時間も遅くなってい く。
 このままではいけないと、ドラえもんはのび太の説得のために山に向かうが、山に 追い返されてしまう。そしてその夜、遅く帰ってきてママに叱られたのび太は、つい に山へ行ってしまう。
 危機を感じたドラえもんは、自分の責任をとるため、精霊を呼び出して山の精霊と じかに話をする。そこへのび太がやってきて、ドラえもんに帰るように迫るのだが、 ドラえもんは頑として譲らない。のび太は精霊にドラえもんを追い帰せと言うが、山 の精霊は最後にのび太を山から追い出す。

 あらすじだけ書いてもしょうがないので、できれば作品を見て欲しい。のび太の心 の優しいけれども弱く後ろ向きである部分や、ドラえもんののび太への「友情」など がうまく表現されていて訴えかけるものが多い。自然保護というのが結局のび太の 「逃げ道」でしかなかった事、ドラえもんののび太を救おうとする「責任感」と「友 情」、最後の精霊の決心というのは、見ていた当時かなりの衝撃であった。
 特に最後のドラえもんの「でもママはおにぎり作ってくれただろ」という台詞は今 思い出しても涙がでる。漫画の「夢を見ていたと思えばいいんだよ。わずかな間だっ たけど、楽しい夢を」という最後の台詞も好きである。ドラえもんって、奥が深いな あと、今でもこの作品を考えるたびに思う。

管理人・おおはたより
 「森は生きている」は2度アニメ化されていますが、alchemさんがご覧になったのは、おそらく91年にスペシャルで放送された「森は呼んでいる」の方ですね。
 このアニメ版は原作を損なうことなく、割と自然にアレンジされていて、私も好感が持てました。原作ではページの都合か、さらっと流してしまったドラえもんと森の対決もちゃんと描かれていましたね。

作品メモ:「森は生きている」TC26巻、FFランド(絶版)31巻に収録