ドラちゃんのおへや

復元光線

Case2 設定変更・統一

No.巻数頁数復元後(昔の版のセリフ)復元前(現在の版のセリフ)
(1)110しずかちゃんじゃない?しずちゃんじゃない?
(2)119ヘリトンボタケコプター
(3)132ヘリトンボでとんでいけばいいんだタケコプターでとんでいけばいいんだ
(4)16921世紀では、二十二世紀では、
(5)1106たけコプタータケコプター
(6)118521世紀には、二十二世紀には、
(7)211221世きにはちゃんと22世紀にはちゃんと
(8)3118ヘリトンボでにげろ!タケコプターでにげろ!
(9)6106そのヘリトンボ、ぼくのだぞそのタケコプター、ぼくのだぞ
(10)6165そのママが静香ちゃんそのママがしずちゃん
(11)6167静香ちゃんがお祝いにしずちゃんがお祝いに
(12)754科学文明の、21世紀からきたんだぞ科学文明の、22世紀からきたんだぞ
(13)78221世紀のねずみとりを、だしてもらおう22世紀のねずみとりを、だしてもらおう
(14)712221世紀の手品を教えてくれってば22世紀の手品を教えてくれってば
(15)918東京の郷田武さん東京の剛田武さん
(16)22158出木杉太郎ドノ四万九千円出木杉英才ドノ四万九千円

 「ドラえもん」のように連載が長期にわたる作品では、初期と後期で設定に違いが生じることがあります。ここではそんな理由で変更された例を集めました。
 まず大きな所では、ドラえもんがやってきた時代の変更があります。現在では「22世紀」から来た事が常識になっていますが、実は連載開始当時には21世紀から来たことになっていました。その裏付けとして、小学二年生版連載第一回「未来から来たドラえもん」(FFランド版1巻)で「111年後の世界から」来たとドラえもんが言っています。この話の初出は1969年で、単行本が出たのは1984年なのでどちらに111を足しても21世紀ですね。てんコミ1巻刊行時には「22世紀」に決められたようですが、「21世紀」もあちこちに残ってしまいました((4)(6)(7)(12)(13)(14))。
 もう一つの大きな変更には「タケコプター」の名前があります。これは連載初期では「ヘリトンボ」でした((2)(3)(8)(9))。ちなみに、「ヘリトンボ」の名前はかなり後までイレギュラーで登場しており、1979年発表の単行本未収録作品にも見られます。
 また、連載初期ではしずちゃんを「静香ちゃん」と呼んでいた事もありました((1)(10)(11))。さらに、てんコミでは初めから登場しない名前ですが、最初期では「しず子さん」と呼ばれています。出木杉の名前も「太郎」と「英才」の2つがありましたが、現在は「英才」に統一されています((16))。さらに、長い間残っていた9巻のジャイアンの初期の姓「郷田」も、最近ついに「剛田」に直されてしまいました((15))。


Special Thanks

き〜ぼ〜さん…(1)(5)(11)
しょせきさん…(15)
光のホームランさん…(10)