私のお気に入りは「さようなら、ドラえもん」(だったかな?)です.これで涙し
た人は大勢いるでしょう.
ドラえもんが帰ってしまうと聞いてドラえもんに力を借りずにジャイアンに立ち向
かっていくのびた.
ぼろぼろになりぐっすり眠るのびたを見守るドラえもんが朝になるとふと消えてし
まうあの描写がたまりません.
小さい頃結構ドラえもんは読んでいたのですが、この回だけは鮮明に覚えています.
今でも思い出すとじーんときます.
漫画で感動して涙したのはこれがはじめてだったので印象がそれだけ強かったのか
もしれません.
次の回でドラえもんが帰ってきたのを読んだとき、うれしい気持ち半分「あの涙は
一体・・・」という気分にさえなりました.
私はドラえもんとともに育った「ドラえもん世代」です.小学館の「小学校○年生
」で毎月連載を読んでいましたし、6時台のニュースの後のドラえもんのテレビ放
送を毎日楽しみにしていたものです.春になると新しい学年を迎える前に映画を親
に観に連れていってもらうのも毎年の行事でした.
ドラえもんに登場するキャラクターからいろいろな事を学びました.時には厳しく
のびたを叱るドラえもんの温かさ、のびたの優しい心.スネオやジャイアンやしず
かちゃんからは仲間の大切さを子供心に学んだ気がします.
現在日本の漫画界は、暴力描写や性描写が子どもに対して悪影響を及ぼすといわれ
問題になっています.その問題についてはいろいろな議論があると思いますが、や
はりドラえもんにしろサザエさんにしろ日本の漫画界で生き残ってきた作品には温
かみがあり、安心してみれる作品が多く見うけられます.
最近、ドラえもんのキャラクターグッズがまた売れはじめています.それだけドラ
えもんの根強さを感じさせますね.
ドラえもんの話になるときりがないのでそろそろ終わりにします.
映画では、「のびたの宇宙開拓史」がお気に入りです.
管理人・おおはたより
この2作についてはわざわざ私が何か言う必要はないでしょう。名作です。
ところで「さようなら、ドラえもん」は、「ドラえもんの最終回の一つ」と言われることがありますが、「帰ってきたドラえもん」の翌月号掲載を前提に発表された作品でした。当時の読者は、最終ページの「4月号につづきます」の表示をみて不思議に思ったことでしょう。
作品メモ:「さようなら、ドラえもん」TC6巻、FFランド(絶版)9巻、文庫感動編
「帰ってきたドラえもん」TC7巻、FFランド(絶版)10巻、文庫感動編に収録