僕の好きなドラ話を紹介させていただきます。「あ
の日あの時あのダルマ」と、「さらばキー坊」です。
「あの日あの時あのダルマ」。ドラえもんの道具(名前は忘れました)で偶然にダル
マを見つけたのび太。それはおばあちゃんがいた頃。おばあちゃんが幼いのび太に、
ダルマのように転んでも起きあがれるように、と言い残して、おばあちゃんは亡くな
りました。そして、のび太は今までさぼっていたテスト勉強を始める、というところ
で終わりなんですが、実は、僕はアニメのほうで泣いたときがあります。
「あれからすぐだったな。おばあちゃんがなくなったのは」
とのび太が言った次に、おばあちゃんが真っ暗な背景の奥の方へとぼとぼと行ってし
まうシーンがありました。そして、ふりかえって微笑むおばあちゃん。このシーンで
僕は泣いてしまいました。のび太のおばあちゃんって、なんて素敵なんだろう。なん
て良い言葉を残してくれたのだろう。そう思いました。
「さらばキー坊」。これは、ドラえもんの道具「植物自動化液」で考えたりする力を
持ったキー坊が登場する話です。ある日、ドラえもん、のび太、キー坊が学校の裏山
へ散歩に行きます。すると、いきなり宇宙船に吸い込まれたドラえもんとのび太。宇
宙人の話によると、地球の植物を全てこの宇宙船に吸い込んでしまおうとする。そん
なことをしたら地球は死の星になってしまうと訴えるドラえもん、のび太。そして現
れたのがキー坊。必死に説得して植物を吸い込むのを中止する宇宙人。そしてキー坊
との別れ。その後、キー坊は「雲の王国」にも登場しています。
考えてみると、この二つの話は重要な事を教えてくれたのではないでしょうか。
「あの日あの時あのダルマ」は、家族の大切さを、
「さらばキー坊」は環境保護を、それぞれ言いたかったのではないでしょうか。
この二つは、一度アニメになっていますが、映画で再びリメイクしても良いんではな
いかと思います。
管理人・おおはたより
「あの日あの時あのダルマ」。この作品は、個人的には「あの日あの時あのダルマ」というサブタイトルそのものが好きです。簡潔ながら内容をストレートに表した、素晴らしい題だと思います。そして、肝心のお話しも、のび太のささやかな成長ぶりを通して、未来を見つめて生きて行く事の大切さを描き、感動的です。
そして、「さらばキー坊」。のび太の自然に対する「優しさ」が描かれ、それを通して環境問題にも触れられた作品です。事実、本作と「ドンジャラ村のホイ」は、「ぼくたち地球人」キャンペーンの一環として描かれた作品ですが、そう言った事を抜きにしても十分楽しめ、また感動できる作品だと思います
作品メモ:「あの日あの時あのダルマ」TC18巻、FFランド(絶版)21巻、文庫むかし話編・のび太グラフティ編に収録。
「さらばキー坊」TC33巻、FFランド(絶版)41巻、文庫感動編に収録。