私のお気に入りは、「パパだって甘えんぼ」です。コミックスにもこの話はあったと思いますが、私はテレビアニメで見ました。最近、テレビ朝日がオンラインサービスでやっている有料の「テレ朝動画」。大山のぶ代さん時代のドラえもんに触れたい私のような世代にピッタリのサービスで、これにハマっているのですが(※テレビ朝日の関係者じゃありませんよw)ここで久しぶりに見たのです。タイトルがオレンジ背景だったので、テレビ放送は相当前の話だと思います。
ストーリーについては知っている方も多いでしょうし、知らない方は是非ご自分で調べてほしいのですが、私はこの作品がずっと好きです。小学5年生ののび太がママに泣きついて甘えているところ、それを冷やかすドラえもん。そのどちらの気持ちも理解できる。見ていて微笑ましくて共感してしまいます。「気持ちわかるなぁ」って。小学高学年はもちろん、中学生になったって、高校生になったって、成人したって・・・ときどき無性に親に甘えたくなるんですよね。恥ずかしいからしないだけで。。。
会社でいやなことがあって、やけ酒くらって帰ってくるのび太パパ。見かねたドラえもんとのび太は、パパをタイムマシンで今は亡きのび太のおばあちゃんのもとへ連れて行く。何が何やら…と驚きつつも、母の膝にしがみつき泣きながら甘えるパパ。うろ覚えですが、コミックでは「部長がいじめるの」とか言ってましたっけ。パパもいろいろ辛いんですよね。
今、私は大人になりました。"パパ"の境遇に近づきつつあります。今でも、パパがおばあちゃん(パパにとっては母親)に泣きながらしがみつくところをみると、その気持ちがわかるから、泣けてきます。思わず私も母親に同じことをしたくなる。みんなそういう甘えたい気持ちがいくつになってもあると思うんですね。だからだと思いますが、いつみても共感してしまいます。
文章が下手で分かりにくかったと思いますが、本当におすすめです。
管理人・おおはたより
パパの気持ちや大人のび太が登場する話など、「大人」や「親」としての気持ち
を描いた話はいくつかありますが、子供の時に『ドラえもん』の原作を読んだり、
アニメを観たりした時には、まだわからないものですね。
私も、自分で働くようになって、仕事のつらさなどは、ようやくわかるように
なりました。私は幸いに両親が健在ですが、実際に亡くしてみないと、もう両親
のいないパパ=のび助の気持ちは、完全には理解できないのでしょう。
本当に『ドラえもん』は、歳を取ってからこそわかる面白さを持つ作品ですね。
もちろん、子供が十分に楽しめる作品ですし、それがまた素晴らしいのですが。
作品メモ::アニメ版「パパだって甘えんぼ」:1986年1月31日放映、21世紀テレビ文庫 第11巻(VHS)に収録
(原作「パパもあまえんぼ」TC16巻、FFランド(絶版)32巻に収録)