ドラちゃんのおへや

私の好きなドラ話

ドラえものさん

私の好きなドラ話は単行本9巻の「トレーサーバッジ」です。
この回はドラえもん好きにとって、とても重要な回とも言えます。
そうです、あの"安雄"の名前が判明する回なのです。さらにそれだけではなく、洋二や正美といったマニアにはたまらない人物が登場するのです。

私は中学生になると同時にドラえもんを卒業しました。しかし「ドラえもんが好きだ」という自負はつねに持っていました。単行本は小学生の頃は全巻(当時は40巻あたりが最新刊)を揃えることはできませんでしたが、弟が私の後を引継ぎ、45巻揃えてくれました。私はドラえもんを卒業してもその45巻は何度も読みました。

そして数十年が経ち、最近になって知ったことがありました。それは「出木杉よりも登場回数が多い"安雄"と"はる夫"という人物がいる」ということです。
私は一瞬、頭が混乱しました。実は私はこの二人の名前どころか、どんな人物かも知らなかったのです。

私はその情報を意識し実家にあるドラえもんを読み直してみると、確かに安雄とはる夫はかなり登場していました。
私は「ドラえもんが好きだ」と自負しておきながらこんなことも気づかなかったのか!とショックを受けました。しかし、それは同時にドラえもんの奥深さに気づかされた瞬間でした。そして「ドラえもんをもっと知りたい」と思うきっかけの一つになったのでした。

ですのでそんな重要な情報が詰まったこの回を私の好きなドラ話に選ばせていただきました。
あ…もちろん話もおもしろいですよ笑

管理人・おおはたより
 安雄とは、目の付け所がいいですね。渋いところだと思います。安雄とはる夫は最近のアニメでは声優も固定されており、準レギュラーキャラと言っていい扱いになっています。
 レアキャラの「洋二」と「正美」ですが、おそらくは藤子スタジオ出身の漫画家である方倉陽二氏と早川正美(羽中ルイ)氏の名前から取っているのでしょう。早川正美氏は藤子不二雄A先生の『オヤジ坊太郎』でも、謎の怪人「マサミちゃん」として登場しています。
 「トレーサーバッジ」と言うひみつ道具自体は現在では携帯のGPSでほぼ実現されました。その意味で、技術の進歩というのはすごいものだと思います。

作品メモ:「トレーサーバッジ」TC9巻などに収録