◆シュン さん:
> 藤子・F・不二雄大全集21エモン1と2を読んだ感想は、SF作品の王道をいっていました。具体的にいうと宇宙人が宇宙服を着て地球に来るというというのが連載当時からすごい画期的(後期あたりから省略されていますが)で、価値観の違いをちゃんと描いていることからまさにSFであります。
ホテルつづれ屋の部屋の構造にしても、宇宙人にとっても大丈夫なように環境設定が変えられるようになっているなど、しっかりとSFとしての設定がなされているところはいいですね。
「0次元」は、『最後の世界大戦』に登場した「0の空間」とほぼ同じものですね。原作では年寄りが自分から0次元に入りに行きますが、テレビアニメ版では強制的に0次元送りになって消されるように改変されており、両方とも違った意味で怖さがあり、印象的でした。
『21エモン』の後半が面白いと思われたのでしたら、全集第3期で出るであろう『モジャ公』は必読です。F先生ご自身が、21エモンを続けたいと思って描かれたと愛蔵版の前書きで夏書かれていますし、21エモンの「ホテル」縛りが無くなった分、さらに過激な宇宙冒険になって、SFの醍醐味がたっぷりと味わえる作品です。
もし、もうすでに『モジャ公』を読まれているのでしたら、くだくだしい解説、失礼いたしました。まだ読まれていないのでしたら、全集3期をお楽しみにしてください。