◆かなさん:
>わさびさんは『わさび風のドラえもんを演じていきたい』と言っていましたが僕はそ
>の言葉が許せません!! なぜ藤子先生が大山さんを俳優に選んだのか考えてほしい
>です。
他の方も書かれていますが、少なくとも、私が知る限りでは「F先生が大山さんをドラえもん役に選んだ」と言う話は聞いた事がありませんし、それを裏付けるような記述のある資料も見つかりませんでした。
やはり、有名な「ドラえもんってこんな声だったんですね」の逸話から考えても、F先生が声優の選考に参加されていたとは考えにくいと思います。
>あの独特で優しい喋り方と声が独特な外見をした介護用ロボット、ドラえもん
>にぴったりだったから皆をとりこにしたと思いまます!
このご意見には、異論はありません。大山さんの独自の解釈でアニメならではの「ドラえもん」のキャラクターを確立したからこそ、26年も続く長寿番組となったのでしょう。
ただ、善し悪しは別にして、大山ドラの確立によって、アニメドラから、原作独特の味が幾分薄められてしまったのも事実だと思います。原作でのドラえもんは、時にはのび太に対して非常にきつい言葉を吐きますが、そのネームのおかしさが、マンガ「ドラえもん」の面白さの一つであると言えましょう。少し前にアニメで放映された「のび太の地底国」の「じつにばかだねえ」などは、いい例だと思います。このセリフも、大山版「のび太の地底王国」では変えられてしまっており、こういった改変で、少々物足りなさを感じる事がありました。
ですから、個人的には大山さんのドラの声はもちろん大好きなのですが、原作ファンとしては100%全肯定はしかねると言うのが正直なところです。
> わさびさんの声はただの悪がきってかんじしかしません!!
リニューアルドラが始まって、まだ2ヶ月足らずしか経っていませんから、ドラえもんに限らず声優の演技に関しては、完成してはいないと考えています。大山さんのドラだって、初期はかなり早口で高めの声を出しており、まだキャラクターが固まっていない事が伺えます。
それと、リニューアルの方針として、ドラえもんを「本来のだめロボットに立ち返ってもらって、もうちょっとフレンドリーな感じを持たせたい」(善聡一郎監督・談)と言う狙いがあるのですから、「悪がき」に聞こえるのは、ある意味スタッフの狙い通りなのでしょう。
いずれにせよ、まだリニューアルして2ヶ月足らずで、声も作品の出来も、まだ判断を下すには早すぎると思います。個人的には、とりあえず1年くらいは「あったか〜い目」で見守っていきたいですね。