映画ドラえもんのび太と奇跡の島のネタばれが含まれておるので映画を未見の方はご注意ください。
映画ドラえもんのび太と奇跡の島を観た感想は、ツイッターでつぶやいたやつをまとめたやつですが、正直言うとドラえもんである必然性がぜんぜんなく子供だましにもなっていませんでした。短編のせりふやエピソードを食い散らかしていて、人魚の感動の押し売りをさらに強化した感じで何の共感もありませんでした。
また設定面などにも突っ込みどころがあり上げるときりが無いが思いつくままに上げて生きたいと思います。まずなんといってもベレーガモンド島の基本設定が実にいい加減で隕石が振ってきたぐらいで島ができるのかね?それにとどまらずゴールデンヘラクレスの不思議な力で絶滅動物で生きているというのはこれのどこにセンスオブワンダーがあるというのだ。
ベレーガモンド島のロッコロ族の基本設定もいい加減で、彼らの社会の形態の描写が不十分でとてもゴールデンヘラクレスを守り神として祭っているようには見えず、その不思議な力に頼りきっている存在にしか見えませんでした。
またシャーマン達の基本設定や描写が最もいい加減で、普通の商取引をしているようにしか見えず、何でこれが悪いのかこのストーリからぜんぜん分かりませんでした。大体名前の付け方がいい加減で、シャーマンは巫女を示す意味であり商人の名前ではありません。
過去のドラを引き合いに出したくないがあえて引き合いに出すとすればのび太と竜の騎士で、竜の騎士は地下世界に恐竜が生き残っており恐竜が進化して竜人になり、地下で恐竜などの古代動物を保護観察していて、センスオブワンダーを感じました。ここが奇跡の島との違いです。
以上のことから短編エピソードをつぎはぎしただけに過ぎず、楠葉監督は短編ドラをあっちこち引っ張らないとオリジナルが作れないのか作家性が無いのかということを宣伝してしまったような気がして非常に残念です。
来年のドラ映画は寺本幸代監督のようでオリジナルなのかリメイクなのかは分かりませんが、短編ドラのエピソードの食い散らかすことだけは止めてほしいものです。
追記この映画でよかったことを書き忘れたのでいったん削除して投稿しなおしたわけですが、重要なキャラクターをプロの人がやっていたことだけが唯一よかったことです。しかし原画や動画の現場の人は駄作を作るためにやっているのではないのにたまらなかったでしょうな。本当に気の毒です。