◆numさん:
>しかし今の小学館と藤子プロは「石橋を叩いて渡る」のではなく、「橋は叩く以前に渡らない」ですから少し心配です。
>次々に幼い読者が誕生している現在進行形の作品ですから、「現在では不適当な表現がありますが、作品の歴史的価値を考慮し、原版のまま収録しました」とはいかないのは分かりますが、ちょっとトラブル未然防止のため行き過ぎているところが多いようにも思えますよね・・・。
たしかにその通りですが、ドラえもんには乞食(「ホームレス」という語はドラ連載当時には普及していなかった)の出てくる話がけっこうありますね。しかし小生自身経験があるだけに、就職浪人やニート、あるいは会社をリストラされたという立場でこういった乞食の出てくる話を読むのは少々きついものがある…という気がするのも事実です。
まあ乞食そのものが作品のテーマに関わりそうな話はあまりないですが、この点問題になりそうなのが「いたわりロボット」ですね。でもこの話、昨今よくいわれる「癒し系」「ゆとり教育」「ジェンダーフリー」といったものの影に潜む問題点を的確についていてなかなかの傑作です。ぜひ『ドラえもんプラス』に収録してほしいですが…。
ちなみに「いたわりロボット」は大山ドラ時代にアニメ化されていますが、記憶では「のび太がいたわりロボットに頼りすぎて乞食になってしまう」という部分はなかったように思います。