この記事は、東京新聞にも1月6日まで連載されていたので、図書館で読んでみました。この記者はなかなかドラのことをよく知っていて面白かったのです。
しかし最後となった1月6日の回で、ドラのチーフディレクターもつとめたもとひら了氏が、ドラの気に入らない点を何点かあげていたのは気になりました。
一、いじめがある
一、家族の愛情の描かれ方が希薄
一、のび太が成長しない
最後の「のび太が成長しない」はよく指摘される点ですね。小生は「のび太がすぐに改心してしゃきっとするようだったら、ドラえもんは小学校の道徳教科書レベルの安っぽい教訓話になってしまう」と考えているのですが、この記事では「ドラえもんが故障して、のび太が懸命に勉強して科学者になってドラを直す」という、ある人が創作した「幻の最終回」の話を書くより、素直に「さようなら、ドラえもん」か「あの日あの時あのダルマ」「タンポポ空を行く」の話でも出せばいいと思うのですが。
しかし小生はむしろ、「家族の愛情の描かれ方が希薄」という指摘にショックを受けました。ドラで「家族の愛情の描かれ方が希薄」などと言うのなら、昨今のアニメなどはいったいどうなるのかと思うのですが。