数年前、本屋で立ち読みした「もっとドラえもん」で確かこんなタイトルの記事が出ていた。
このコーナーで子守りロボット失格の点をあげてたのが、「マジックハンド」でのび太のいたずらが過ぎたため被害者でもあったママに「マジックおしり」を貸してのび太にお仕置きをさせてもらう点、「ハツメーカーで大発明」でのび太に注意をするときの言葉であまりにも相手を悪く言う点、「おもちゃの兵隊」でジャイアンにいじめられそうになったのび太が電話で助けを求めてたのを「おもちゃの兵隊」に任せジグソーパズルに夢中になってた点などが確かあった。
個人的には、ドラえもんが子守りというよりも目付け役失格という点をあげるとしたら、背中に乗ってお馬さんごっこして遊んでた赤ん坊のセワシをドラ焼きに目がくらんで落馬させたことがそうだし、エピソードであげると「キンシショウシキ」では、ラストで家中の標識を取る時のドラの台詞で「どんないい道具でも、のび太が使うとろくなことにならないんだから」とぼやく点、「必中懸賞はがき」では、懸賞の商品のはがきを友達にあげたことに激怒しのび太をお尋ね者にし近隣の児童を敵にしてしまった点、「四次元くずかご」で、しずかを危険な目にあわせたからといってのび太をスモールライトで小さくして「箱庭シリーズ」の「遭難ごっこの山」に放ってお仕置きをするといった(「こち亀」で大原部長が両さんにお仕置きして地獄に落とすに近い)点、「ハツメーカーで大発明」で、のび太をあまりに悪く言って口喧嘩になり未来に帰ってしまい「泣いて謝るまで許さない」と言ったり、20世紀の野比家に帰った早々「謝るなら、許してやる」と言った点などが少なくともあげられる。
「キンシヒョウシキ」はそもそもドラが道具でちょっかいを出したのが原因だし、「四次元くずかご」だって「スペアポケット」を貸していればあんなことにならなかったと思うし、「必中懸賞はがき」、「ハツメーカーで大発明」のトラブルもどう考えたってドラにも非があるだろう。
なのにドラは、これらのトラブルを100%のび太を悪者にしている。
サザエさんみたく特定の相手に対してのトラブルで(サザエさんではカツオ)何でも自分を正当化するという自己中心的な態度は見ててこっちも腹立ってくる。
ドラえもんは不良品だから口が悪いのもあるかもしれないが、「マジックハンド」や「実物ミニチュア大百科」であんな言い方されれば誰だって頭くるぞ。のび太が「マジックハンド」を返さなかった気持ちがわかる。
完璧とまでは言わないが、ドラは目付け役ロボットとしては失格だな。
仮にドラが、石ノ森章太郎原作の「がんばれロボコン」のガンツ先生に採点されたら、主人公のロボコンよりも多い「0点」や、「−100点」という結果になると思うな。