◆シュン さん:
> 藤子F不二雄大全集ドラえもん17巻を読んだ感想は、読む前から分かっていたことだが学年誌の連載が少なくなっていったことがひしひしと感じました。
学年誌ドラの最盛期は、一学年分で800ページにもなる分厚さでしたが、17巻は複数の学年を収録して600ページですから、末期短編ドラにいかに休載が多かったかがよくわかりますね。巻末の初出リストを見ていても、休載が多くて、つらい気持ちになります。
> 学年誌最後の連載となったこわーい「百鬼線香」と「説明絵巻」はF先生がもったいない精神と百鬼夜行を結びつけた作品で新しい作品を作ろうとする気概が感じました。
「こわーい!「百鬼線香」と「説明絵巻」」は、あくまで結果的に短編最終作となった作品ですが、お化け達の絵をアシスタントが担当した事が、のび太達人間とは異質なもの、と言うイメージがよく表現されており、効果的になったと思います。
その反面、最後までF先生が担当されたキャラの顔は、かなり線が弱いことが見て取れて、これもまた、読んでいてつらくなります。
> 未来デパートのやっていることは目的は違えどスーパー戦隊シリーズ超新星フラッシュマンの敵組織であるメスの生命改造実験とまったく同じで、生命論理に著しく反していて恐ろしいと思いました。
『超新星フラッシュマン』は、あまり観ていなかったのでわからないのですが、未来には人間製造機や新種植物製造機、進化退化放射線源、などと言った道具があるわけですから、22世紀では生命倫理に関する根本的な考えが、現代とは異なっているのではないかと思います。
「ガラパ星からきた男」は、ドラ唯一の3回連載と言うことで、今までの短編にはないスケール(コロコロでは「大中編」と呼称)が面白かったです。もしF先生がお元気なら、こういった作品も、もっと描いていただきたかったと、今更ながら思います。