◆シュン さん:
> ドラ映画がなぜこれほどまでにつまらなくなったか、藤子F不二雄先生なき後のドラ映画はちょっとだけつまらなくなったがまだドラえもんの映画であったがリニューアルされた後のドラ映画は年を追うごとにひどくなっていった。
まず、「面白さ」「つまらなさ」を抜きにしても、F先生亡き後のドラ映画は大山時代の「南海」〜「ワンニャン」と、声優交代後の「恐竜2006」とでは、作品の目指す方向性が全く異なると思います。。
大山ドラ時代、わさドラ時代それぞれで映画一作ごとにストーリーも出来も異なるのでひとくくりにして、昔はこうで今はこうだと比較する事は出来ませんが、「恐竜2006」以降は、よい意味でも悪い意味でも、現代らしい大作指向の作品になってしまっているな、と感じます。
そう感じる要因としては、
・テレビと映画とでの作画の違い
・ゲストキャラの声に非プロ声優を積極的に起用
・主題歌は旬の歌手とのタイアップ(これは大山時代もですが)
・公開半年前からテレビ放送でミニコーナーを設けて宣伝
など、大山時代とは映画の「作り方」も「宣伝」も全く異なるように思います。
シュンさんが指摘されている食事シーンは、たしかに初期からのドラ映画での定番で、「冒険の楽しさ」を分かりやすく描いた場面でした。しかし、ここ3年ほどの作品を見る限りでは、今のスタッフに食事シーンを通して冒険の楽しさを描く気があるとは思えません。演出の方向性が違いすぎるのです。ですから、仮に来年の映画に食事シーンが入ったとしても、それこそ短いおざなりな物になってしまうのではないでしょうか。
ただ、「親子の絆」のマンネリ化というのは、私は考えていませんでした。言われてみれば、今年の「新 宇宙開拓史」ではそれっぽい事をやっていましたね。シーン自体が全く必要ないと感じて記憶に封印していたせいか、今の今まで忘れていました。「親子の絆」は真保裕一氏の脚本担当作品で見られますので、もし来年の作品でも同様のネタがあるようでしたら、真保氏に問題があると言う事なのでしょう。
来年は「深夜の町は海の底」をベースにしたオリジナルで、はじめて楠葉宏三氏が総監督ではなく監督職に就くので、どのような作品が出来上がるかという点で興味はあります。
しかし、はっきり言いまして、私は来年の映画には期待しておりません。限界までハードルを下げた今年ですら思いっきり失望させられましたので、全く期待しなければ、一箇所でも面白い場面があればそれだけで得した気分になれるでしょう。
きつい言い方かも知れませんが、昔からのドラ映画が好きな方は、今後の映画はこういう見方をした方が、がっかりしないで済むのではないでしょうか。
もちろん、面白い作品が作られて、これまでダメだった点が改善されるのであれば、それは大歓迎です。しかし、そうなる事を期待する気持ちは、今の私にはありません。