◆プロフェッサー ヘブン さん:
>のび助初登場の話はてんコミ6巻でそれはさよならの話と同じでそこからわざわざそうした変更というのもおかしかないっしょうか
いや、「のび助」と「ノビスケ」は意図的に被らせたのだと思います。のび太は尊敬する父親の名前を取って「ノビスケ」と、自分の息子に名付けたと言う事なのでしょう。息子の名の方が早く出ているので、後付け設定になりますが。
たとえば、ノビスケ絡みの「りっぱなパパになるぞ!」を読むと、パパと大人ののび太とを対比させたような描写が見受けられます。
1338番で私が書きましたように、パパの名前が「のび助」であると確定したのが「夢まくらのおじいさん」(「小学六年生」昭和51年12月号)だとすると、「りっぱなパパになるぞ!」はその三ヶ月後の発表ですから、「のび助」の名前を意識した上で、「ノビスケ」を久々に登場させたのだとの推測が成り立ちます。
この推測が当たっているとすれば、「のび太のおよめさん」(初出:昭和47年)やてんコミ6巻(昭和49年初版)の時点では設定が固まっていなかったのでしょう。
長期連載では、設定の変化や後付けはしばしばある事です。「ドラえもん」は、むしろそれほど多くない方でしょう。あと、目立つところではしっぽの機能くらいでしょうか。鈴については「アニマル惑星」で言及がありましたが、しっぽはいつの間にか変わっていました。
>ちなみにドラミのある話で母親が玉子でなくのぶ子とあった話も覚えているっす
これは、よく話題になるのですが、この時の話は元々「ドラミちゃん」のエピソードとして描かれており、「野比のぶ子」はのび太の母ではなく、「ドラミちゃん」作品内でのドラミの居候先、のび太郎(のび太の遠い親戚、顔はそっくり)の母だからです。
顔はてんコミ収録時にのび太の母、玉子さんの顔に描き変えられましたが、セリフに一部修正忘れがあったというわけです。このあたりは、当サイトの「復元光線」でも取り上げていますので、ご覧下さい。