◆火炎太鼓 さん:
>知り合いにのび太のママを「クソババア」と呼ぶ人間がいて、面食らっています。
>当人いわく「息子の0点のテストより、息子の命や、ジャイアンたちにいじめられていることを心配しろ!」だそうです。
私は、「ドラえもん」におけるママは、ああいうママだからこそ存在感があって味があるのだと思っています。
少なくとも、ジャイアンの鞄持ち云々の事情がわからない場合は、のび太に非がある部分について怒るのは親として当然の事ですし、話によってはママの機嫌が悪くて理不尽な事で怒られている場合もありますから、ママの存在自体がギャグの一部になっている節もあるでしょう。
その知人の方がどの程度「ドラえもん」を読んでいらっしゃるのかがわかりませんが、根本では親としてきちんとのび太への愛情を持っているのは「のび太のなが〜い家出」を読めばわかる事ですし、それを読んでなおママを「クソババア」と呼ぶような人なのでしたら、それはそれで仕方ないでしょう。
作品の受け取り方は人それぞれですから、「ドラえもん」のママを見てそう思う人がいても、それはご本人の自由です。
ただ、個人的には、話をしてもあまり気が合わなさそうな人だな、と思わざるを得ません。感覚として理解はしがたいですね。
もう一つ書いておくとしたら、ジャイアンは確かにのび太をいじめていますが、「ドラえもん」を初めとして藤子作品に出てくるガキ大将たちは、古きよき子供時代の存在と言った感じで、一部のエピソードを除いて、今のいわゆる「いじめ」のような陰湿なイメージはありません。
あくまで、のび太だけでなく子供たちの支配者としての存在だったわけですから、のび太の親を含めた大人達も、子供は子供の社会があると静観していた部分があるのでしょう。
これを現代の「いじめ」といっしょくたにして問題視してしまうのは、ちょっとずれているのではないかと思います。
いずれにしても、私自身は「ドラえもん」でのママの行動は、読んでいて面白いと感じる事はあっても、不快に思う事はありませんので、「クソババア」呼ばわりする人の感性は、ちょっとわかりません。