例によって学校に遅刻寸前ののび太。「今度だけ」の約束で、ドラえもんから「ばくはつこしょう」を貸してもらった。目的地を告げながらこのこしょうを近くにいる人にふりかけると、ものすごいくしゃみで目的地まで飛ばしてくれるのだ。
これを使ってなんとか学校に間に合うのび太だったが、下校時に「これがあればちこくしないですむんだ。」と見せびらかすと、ジャイアンはうらやましがってこれを欲しがった。のび太はこしょうをジャイアンにふりかけて何とか家に逃げ帰るが、「どうしてもあれがほしいぞ」と言うジャイアンにスネ夫が悪知恵を貸し、のび太を呼び出してこしょうを取り上げることに成功した。
その後、ジャイアンはこしょうで町中を飛び回り、町中の子供が被害を受けてくしゃみをさせられた。さんざん遊んだジャイアンが帰宅すると、剛田家はもう夕食の時間だった。こしょうを手に持って入ってくるジャイアンを見て、母ちゃんは「ちょうどこしょうが、きれてたとこなんだよ。」と、ジャイアンが止めようとするのも間に合わず、こしょうをまき散らした。一家そろってくしゃみをしまくり、なぜかちゃぶ台が飛んで行った。
空を飛び回るちゃぶ台を見たドラえもんは、一言「行きさきをいわなかったのが、まずかった。」と言うのだった。